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BOOK PLAYGROUND

『 Feeding Back 』David Todd 著

“ついでに言っておけば、ギターだけ持っていた訳ではない” 水谷孝

2012年発行。
“オルタナティヴ”なギタリストのインタビュー集。

何がどうオルタナティヴかと言えば、Lenny Kaye(初っ端登場でおお、となる)、James Williamson(The Stooges:Raw Power)、Tom Verlaine (こうしたインタビューに答えてるのは結構珍しいのでは)…という掲載ギタリストを見れば、ギターという楽器に特別深入りせずともある種の音楽好きには自然に伝わるものがあるのでは、と思う。

さらにMichael RotherとLee Ranald(ここでThurstonではないのがわかってると言うかたまたまなのか)、Richard ThompsonとJohnny Marr、という並びを見るだけで感じ入るものがあったりする。

本を開くと序章でまずRobert Quineについて語られる。The Stoogesから端を発しSonic Youthのようなバンドへと受け継がれていく連なりがあり、そのパイプラインの中心にいるのがRobert Quineなのだと。
広く深い視点で俯瞰して見た時に浮かび上がる系譜のような、音楽的影響下で相互関係にあるバンドやそのギタリスト達。
ジャンルではなく”オルタナティヴ”という言葉の意味のまま、それらにブラックライトを当てること。
これがこの本のキモというか、著者のコンセプトらしい。

J MascisやJohn Fruscianteといったそのままジャンルのオルタナティヴとして知られているギタリストも登場するが、この本がいわゆるロックギターヒーローを扱ったものとは違った個性的なものになっているのはそんなコンセプトによって編まれているからだろう。

また、この本の特筆すべきことのひとつがギタリスト栗原道夫のインタビューが掲載されていること。
主にBorisとDamon&Naomiのかけもち世界ツアーをしていた時期のインタビューになる。
この本とは別になるが、彼が過去に在籍していたWhite Heavenの1st LP再発元のインタビュー( https://www.blackeditionsgroup.com/michio-kurihara-interview )を併せて読むとより一層イメージが深まるのではないだろうか。

Rainbow – Live at the Starlite, Edmonton 2010 / BORIS with Michio Kurihara

Live Radio3, TVE2 / DAMON & NAOMI feat. MICHIO KURIHARA

AMAZON: https://www.amazon.co.jp/Feeding-Back-Conversations-Alternative-Guitarists/dp/161374059X