あぁこれは最高の音だ。再生すると聴こえてくるサーフェイスノイズ、そして奥からは丸みを帯びたベースにアナログな質感のシンセサイザーとボイスサンプル。それらの完璧な鳴り、汚れ具合と配置、ただそれだけで何にもかえ難い魅力がある。Slauson Malone 久しぶりのEPに収録の 「smile #8 」にはまずそのサウンドの生々しさやられてしまった。前作ではアコースティックギターを多用していたが今回はベース、ということなのだろうか?とにもかくにも主旋律を奏でるベースギターのミュートされた絶妙な軋みはもうそれだけで充分気持ちが良い。前作からの変化といえばレコードのクラックルノイズが全編でなっていることも大きい。BurialといいCaretakerといいレコードノイズに魅了される人達の音楽に共通してある幽玄な仄暗さは2曲目のssmmiillee ## 55にたっぷりとつまっている。BurialはもちろんLoren Connorsまで想起させるノイズにまみれた甘美なダークアンビエントは間違いなく彼の新しいスタイルになるだろう。即完売だった12inchの再プレスを熱望!!これはレコードで聴きたいよね。
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