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PLAYLIST

Forge Your Own Tapes – Vol.2 Circus Melodie

過去に石原洋さんがライブでカバーしたことのある曲をまとめたプレイリストを作りました。
Spotifyには見当たらなかった曲があり、それらをこのページで紹介します。尚、プレイリスト含めこれらがその全てではありません。

こうして数曲並べただけでも、そこにどこか共通するメロディーやムードがあるような。

知らない曲を発見して、知ってる曲の魅力を再発見する。
そうやって音楽が広がっていくのは楽しいと改めて思います。

Precious / Metro

オリジナルアルバムではDavid Bowieがカバーした「Criminal World」に続く二曲目。可憐なムード溢れる曲。

Totalled / Eno

1974年の音源で、翌年発表のアルバム『Another Green World』に「I’ll Come Running」として収録されている曲。

Judy Get Down / Anthony Moore

個人的に日本でモダンポップと呼ばれるような音楽の良さを知るきっかけになった思い入れのある曲。

An Appointment With The Master / Bachdenkel

プログレ枠のバンドだが、プログレという概念(?)と70年代UKポップグループに共通するものを見出せた思い入れのある曲。

Double Exposure / Television

The Stars時代に演奏。亀川千代さんのベースはこういうスタイルの音楽だと尚のことプレイの格好良さが際立つなと思った記憶がある曲。

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Formula / 石原洋 − 時を超えたため息 I’m always misunderstanding

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REVIEWS

Louis Wayne Moody High / V.A. [ Numero Group ]

Louis Wayne Moody High / V.A. [ Numero Group ]
2020.04

シカゴの超優良再発レーベル”Numero Group”からまたしても素晴らしいコンピレーションがリリース。『Louis Wayne Moody High』-架空のハイスクール「ルイ・ウェイン・ムーディ高校」の失われた1967年卒業年鑑をテーマに10代の失恋や夏の思い出が歌われるやせるなくも淡い哀愁を帯びたティーン・ガレージが14曲収録。

日本では”トワイライト・ガレージ”と表現されること多分ほとんどだと思いますが、米国のレコードフェアなんかではその手のシングル盤には”Moody”と書かれていてこちらの呼び名の方が一般的。所謂60年代のガレージ・バンドと比べるとフォーキーな楽曲が多く、間違ってもシャウトしないヴォーカル、マイナーキーの哀愁を感じるメロディやオルガンのフレーズ、さえない見た目(七三多めですね)、、、など様々な要素がありますがその極北とも言える作品といえば、The Rising Stormの『Calm Before…』。マサチューセッツの進学校に通うおぼっちゃま達が卒業記念に500枚製作した唯一のLPは繊細さとノスタルジー、自分達を橋の上から見下ろすアートワークさながらのアンリアルな感覚が同居した奇跡的な1枚。

そして今回リリースされる『Louis Wayne Moody High』はそんな黄昏ていて悲観的で物憂いなガレージ・ソングを14曲収録したコンピレーション・アルバム。ほとんどのアーティストがシングルのみを残した超マイナー・バンド。『Shutdown 66』『Teenage Shutdown vol.3』など過去にもトワイライト・ガレージの聖典ともいうべき作品はありましたが今作も同様に語られるべき素晴らしい内容。

トワイライトガレージの聖典 ” Shutdown 66 ” 卒業アルバム風ジャケット

The Rising Stormの再発も手掛けたArf! Arf!からリリースのコンピ「NO NO NO」にも収録の未練たらたらの失恋ガレージThe Invaders”I Was a Fool”、インディアナのガールズ・グル―プThe ShadesによるShangri-Lasライクな”Tell Me Not To Hurt”、13th Floor Elevatersで知られるTexasの名門レーベルInternational ArtistsからシングルもリリースしているThe Chaynsによるフォーキー・ガレージ”See it Though”、夏の終わり系メロディのソフト・サイケデリアThe Frost”Behind the Closed Doors of Her Mind” 、そして最後に収録されているThe Shy-Guysの”Goodbye to You”は数年前にYou Tubeで発見して以来、個人的Wantだった1枚で最高のバンド名とSummer Sounds級の完璧なルックス、謎のリヴァーヴがかかったスネアとじめっとしたオルガンがトワイライト好きのハートを射止めるナイスな1曲。

すでにストリーミングでの配信が始まりましたがNumeroのアナログ盤は毎回装丁が凝りまくり。今作もレーベルインフォでは卒業アルバムを模した革製の造りになっているみたいですし
おそらく詳細なブックレットもつくはず。当時メンバー写真や貴重なバイオグラフィを読みながらあらゆる妄想を膨らませて聴くことをおすすめします。

  1. $1,000,000 War Babies – Hey Little Boy
  2. The Invaders – I Was a Fool
  3. “D” and the Sugar Cane Factory -Fade Sun, Fade
  4. The Shades – Tell Me Not to Hurt
  5. The Werps – Voodoo Doll
  6. Female Species – Tale of My Lost Love
  7. Chayns – See It Through
  8. Yellow Hair – Somewhere
  9. The Islanders – King of the Surf
  10. The Fastells – So Much
  11. The Frost – Behind the Closed Doors of Her Mind
  12. Bob Kirk – Summer Winds
  13. The Weejuns Ready C’Mon Now
  14. The Shy Guys – Goodbye to You